
最適な眼鏡製造をもとめて、社内に一貫した生産体制を築いてきました。金型製造から切削加工までをよりスムーズに、そして常に最新の技術を積極的に導入し、最適な製造環境のデザインをしています。
鯖江の眼鏡産業は、分業化が進むことで地域経済を支えてきました。しかし現在、そのことによって遅延が起きてしまうなど問題点も浮かび上がっています。弊社では、設計(ステップ3)から部品切削加工(ステップ6)までの一連の工程を請け負うことで、よりスムーズな業務を行なっています。このことを「一貫生産体制」と呼んでいます。
お客様からご依頼後のちょっとした変更を求められることがあります。このようなときに外注依頼をしていれば、行き違いやスケジュールの問題によって、納期や品質、価格の全てに影響が出てしまいます。そうしたことをできるだけ避けるためにも、社内の内製化をすすめて、よりスムーズに進んでいく環境作りを心がけてきました。
以前であれば、ご依頼通りに進めていたこともありました。しかし今では、本当に必要なことを自分たち側からも考え、より最適なご提案を行うように心がけています。このようなことが可能となったのも、多くの機器を導入し、内製化を進めてきた結果によるもの。これまで不可能だったことも、さまざまな施策を重ねることで可能となり、こちら側からもより最適なご提案ができるようになりました。
たとえばこれまでは正しかった工程でも、現在の技術で考えたとき、当時気がつかなかった手法や機器の導入で生まれた改善により、より最適なやりかたへと変わることがあります。もともと自分たちになかった「直接金型を削る直彫り(じかぼり)」という発想も、高性能な設備を導入したことで、社内に生まれた「新しい技術」でした。また、マシニングによる切削加工が始まり、これまでと比べて出来ることの幅が一気に広がりました。このように、これまで正しかったやり方にも常に目を凝らし、コストと納期の改善ができるよう、より最適な方法へとアップデートをしています。
コンピューター制御できる機器の導入は、製品のクオリティだけではなく、お客様へのコストと納期を大幅に改善します。今までにはなかった技術革新は、多くの工程を改善しコストを下げてきました。また内製化が進んだ環境は、外注時の遅延リスクを抑えます。こうして以前よりも自社でスケジュール管理を行えるようになりました。またすべての部署をオンラインで連携し、3次元デザインから切削加工までのスケジュールを厳密に管理しています。このような生産管理を一元的に行うことは、マシニングの稼働率を高め、より効率のいい製造環境を生み出しています。
令和5年12月に完成した新社屋は、培ってきたノウハウを組み合わせ、作業動線に徹底的に拘ったマックス流ものづくりの考え方そのものです。
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