
高品質な眼鏡フレームを造るため、わたしたちは優れた技術を身につける必要があります。そのためこの地につたわってきた伝統や、これまでつみ重ねてきた経験をとても大切にしてきました。そして新しいことへのチャレンジも恐れずに、つねに成長することを心がけています。
メタルフレームの完成には、約200もの作業が必要となります。その中でも、設計、金型加工、プレス加工、切削加工はとくに重要な工程です。
わたしたちの仕事は、お客様からいただいた図面を、立体的なかたちへと起こす設計からはじまります。緻密な設計によって量産部品の製作を効率よく回すことができる。無駄のないマックス流製造スタイルがここから始まります。
3次元データによるシミュレーションは、視覚的にもわかりやすく、事前にさまざまな問題点の検証を行えるため、コストと納期を大幅に短縮することができます。
製作作業に入る前に、各課責任者が集まり新型設計の打ち合わせのみ会議致します。それぞれの課の特徴やそのときどきの状況を理解することで、スムーズな計画を設定していきます。その後は独自のオンライン生産管理システムに各責任者が予定を入力、全課 無駄のない予定にて全機械フル稼働させています。
しっかりとした設計は、プレス加工や切削加工の可能性をより引き上げます。従来は溶接していたパーツを、破損の少ない一体化したパーツへと進化させた技術も、精度の高い設計力によるもの。眼鏡のクオリティを次のレベルへと進化させてきました。
金型は、メタルフレーム製造において一番大切な「土台」となるもの。一度製作をすれば変更が難しく、問題が発覚したとしても、後工程でとりもどすのは困難になります。そのため初期段階での正確な設計が重要となります。
最大300トンもの圧力が加わる金型は、どうしても破損してしまいます。弊社では金型製造を自社で行うため、プレス部品の不良が出る前に、早めの交換、メンテナンスを行い、品質安定を心がけております。
常に進化する製造技術。その成長は、めがね産地鯖江のアイデンティティを支えてきました。最新マシーンの導入やデジタルデータによる機械切削など、新しい技術への挑戦を怠ることはできません。しかしそうした中でも、ミル模様や彫金の作業のような、職人による手作業も大切にしています。最先端の技術とともに、人の手で繋いできた伝統も、わたしたちを支えてきた財産です。
プレス加工とは、材料に圧力をくわえて、圧縮や切断、曲げやトリミングなどをおこなう作業です。寸法精度の高い冷間鍛造を採用し、チタン素材に対して、最小3トンから最大300トンもの力を使いプレスを行います。
マックスが造るパーツはすべて、冷間鍛造によって産み出されてきました。チタンパーツの強度を高める、 ベータチタンのバネ性を出すなど、高品質な眼鏡フレーム製造には適した技術です。しかし硬化中の熱処理や、金型に加わる負荷の大きさなど難易度も高く、耐久性を考慮した金型設計が重要となります。
手作業で行うバフ研磨。最終的な仕上げには、今も職人の手に伝わる伝統的な技術が使われています。
切削加工とは、不要な部分がでてしまうプレス部品を、削り落としていく技術です。高い精度で部品を作ることができ、小ロット、多品種生産も行える特徴もあります。
高い精度で部品を作ることができることです。形状を自由に設計できることで、シャープな意匠や質の高いデザインを生み出すことが可能となります。また、マシニングセンターで同時に複数の部品を加工する事もでき、生産性が向上し、コスト削減にもつながります。
マシニングは、曲面加工や穴開けなど、多種類の加工を連続で行える技術。複雑で立体的な製品を産み出すことができるため、現在のマックスを支える大きな力となりました。新社屋では、導入台数も35台にまで増えるまで成長しています。
令和5年12月、本社機能を現在の住所に移転しました。それに伴い、マシニング2台、バレル機2台、コンプレッサー1台、新環境切削油生成機を新たに導入しました。令和6年度には、アイダ160tプレス、K-1600E アイダ250tプレス K-2500E ソディック リニアモーター駆動マシニング UX450Lの導入、さらに体制を強化をしています。
Business Outline